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『田舎の家は、女の地獄 女を舐めきった家族に制裁を』(Meg:原作、モリナガアメ:漫画/KADOKAWA)は、「家族」という言葉の裏にある理不尽さと、古い価値観に立ち向かう過程を描いた作品だ。


主人公の千佳は、子どもを連れて東京から夫の実家のある地方へと移り住む。そこで待っていたのは、時代に取り残された価値観が色濃く残る、想像以上に閉鎖的な世界だった。「男の子を産んで一人前」「長男至上主義」「嫁は黙って尽くすべき」。そんな考えが当たり前のように押し付けられていく。


義母・美佐子が繰り返す「辛抱」という言葉が象徴的で、彼女自身もまた、その価値観の中で生きてきたのだ。見下され、こき使われながらも「辛抱」と自分に言い聞かせ、亭主関白の夫に尽くし続ける。その姿が、歪んだ構造の根深さを際立たせる。


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