ゴールデンウィークは移動や外出が増え、混雑や疲れで判断が鈍りやすい時期である。だからこそ「無理な行程を組まない」「休憩をこまめに取る」「飲酒運転をしない」「危険な場所に近づかない」といった基本を、いつも以上に意識したい。本記事では、事故をきっかけに日常が大きく変わってしまう小説を5作紹介する。怖さを楽しむというより、気をつけようと思える読書として手に取ってほしい。
▶熟柿
▶死んだ山田と教室
▶きみが忘れた世界のおわり
▶神さまのビオトープ
▶流氷の果て
1)『熟柿』佐藤正午

人身事故を起こして獄中出産。親権を失った母が息子との邂逅を願う17年
事故の瞬間より、その後に続く時間が中心に描かれる本書は、2026年本屋大賞第2位にも選ばれた一冊だ。一瞬の事故が、長い年月の形を変えてしまうという強烈な痛みが描かれている。獄中出産した母に向けられた「母親が犯罪者の子供と、母親に死なれた子供と、どっちがより不幸か、考えてみろ」という言葉がかなり重たくのしかかる。