GWは、久々の帰省や親戚付き合いで「家族」という言葉の圧力が増す季節である。そこで本記事では、ダ・ヴィンチWebで紹介した作品から、親の支配や善意の圧力、家の空気が子どもの人生を静かに侵食していくマンガを5作選んだ。読後に残るのは爽快感ではなく、境界線を引き直したくなるざわつきである。
▶毒親育ちの結婚
▶すべては子どものためだと思ってた
▶汚部屋そだちの東大生
▶さよなら毒家族 アルコール依存症の祖母の呪縛から解放されて私を取り戻すまで
▶血の轍
1)『毒親育ちの結婚』高嶋あがさ

結婚は祝福ではなく、毒親を再起動させるスイッチになる。
「子どもに暴言を吐きお金をせびる母。働かず女遊びばかりの父。」という一文だけで、家庭という密室の温度が立ち上がる。毒親のもとで育った姉弟が、弟の結婚をきっかけに家族の地雷原へ引き戻されていく物語である。祝福の席ほど毒親が堂々と介入できる、その構造がいちばん怖い。帰省や両家の顔合わせが憂うつな人の心にくるマンガになるにちがいない。