GWは、久々の帰省や親からの連絡で、心の古傷がうずきやすい季節である。本記事ではダ・ヴィンチWebで紹介した作品の中から、「毒親」という言葉では片づけられない支配・期待・呪いが、子の人生をじわじわ侵食していく小説を5作選んだ。読後に残るのは怒りよりも、逃げ道の少なさへの戦慄である。
▶毒母ですが、なにか
▶悪い姉
▶あさひは失敗しない
▶マザー・マーダー
▶朔が満ちる
1)『毒母ですが、なにか』山口恵以子

身の毛がよだつほどぶっ壊れている! 毒親目線で綴られる、ブラック過ぎる物語!
毒母側から語られることで、正義も反省もないまま子を支配する心理が露出する一作である。恐ろしいのは、加害が日常の顔で進行する点だ。親の言葉にいまだ心が縛られている人、怒りの根の形を知りたい人に薦めたい。