ダ・ヴィンチWeb

※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2026年6月号からの転載です。



原さんは『蹴りたい背中』に衝撃を受けて以来、綿矢りささんの大ファン。特に15歳の頃出合った『ひらいて』は、人生の指針になっている。


「初めて読んだ時に惹かれたのは、主人公・愛のがむしゃらな激しさでした。どうしたらいいか分からず、生き急いでいる姿が本当にリアルで」


大好きな文章にはマーカーを引いた。例えば、人は忘れる生き物だから「ちゃんと覚醒をしているのは、今しかない。今しかこの恋の真の価値は分からない」という愛の独白。


「これは私のことだと思いました。私も当時は、何に対してなのか自分でも分からないまま、つねに焦燥感に駆られて。言葉にできない気持ちをこんなにもはっきり表現してくれていると、本当に心に刺さりました」


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