何か新しいことを始めたり、環境がガラッと変化するときは大きな覚悟が必要ですよね。

　作者のヤマモトさんは、恋に破れ自分に疲れ、人生のどん底だったある日、ニューヨークへの転勤が決定。エネルギーに満ちた街で、日系スーパーの店員として働くことになりました。この街で暮らす、とびきり自由でちょっとクレイジーなニューヨーカーたちに出会う中で、ヤマモトさんの投げやりになっていた気持ちが少しずつ上を向き始めます。

　この本を読めば、ニューヨークでの生活を垣間見ることができ、人々が明るく暮らす様子に元気や勇気を貰えるはず。ヤマモトさんやニューヨーカーたちの日常が描かれた『ニューヨークのヤマモトさん』は、新しいことを始める人の背中を優しく押してくれる1冊です。

※本作品は『ニューヨークのヤマモトさん』(ヤマモトレミ/KADOKAWA）より一部抜粋・編集しました