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和田秀樹「日本の学者、外国の論文を読んでないんじゃないの」精神科医としての道標となった3冊【私の愛読書】

2024年9月8日

  •  さまざまなジャンルで活躍する著名人たちに、お気に入りの一冊をご紹介いただく連載「私の愛読書」。今回登場するのは、精神科医の和田秀樹さん。和田さんはこのたび新刊『老いるが勝ち!』(文藝春秋)を刊行。医師として、そして人生の指標になった3冊を愛読書として紹介してくれました。


    87歳の今でも現役学者。尊敬する柴田博さんによる『長寿の嘘』


    長寿の嘘
    『長寿の嘘』(ブックマン社)

    ――まずは愛読書として挙げていただいた『長寿の嘘』について伺いたいです。


    和田秀樹さん(以下、和田):著者は柴田博先生という方なんですが、87歳の今でもお元気で論文を書いたりしていらっしゃるんです。僕が同業者として尊敬している方のひとりですね。


    ――内容としても和田さんの著作と通ずるものがありますね。


    和田:柴田先生は僕が高齢者医療を考える上でもっとも信頼している研究、小金井研究のリーダーだった方ですから。「コレステロール害毒説は間違っている」とか、「ややぽっちゃりが一番長生きしている」とかをずっとおっしゃっていて、この本の中でもいろんなデータを挙げてお話しされています。

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