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『キジとイナサ』(棚木防衛/KADOKAWA)は、「好きになること」のまっすぐさと、その裏にある不安やためらいを描いた青春ラブコメディだ。


本作の舞台は、肉食や草食、哺乳類や鳥類といったさまざまな種族の獣人たちが共存する世界。主人公はトラの女子高校生・キジ。気さくで面倒見のいい性格だが、その裏には常に「居場所をなくしてしまうかもしれない」という不安を持っている。それは体格的に相手を威圧しがちのため、場の空気を壊しやすいからだ。結果、頼まれごとを断れず、雑用を押し付けられてしまうことも多い。


そんなキジに手を差し伸べたのが、ネコの女子・イナサだ。小柄でクール、口数も多くない。一見すると近寄りがたい雰囲気なのに、キジの様子を見かねて近づいてきてくれたのだ。そのやり取りをきっかけに、ふたりは少しずつ距離を縮めていく。イナサと一緒に過ごす時間が増えるにつれ、キジは彼女の知らなかった一面を知り、友達以上の感情が芽生えていることにキジは気づいてしまう。


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