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逆転監督 森保一 木崎伸也 / 文藝春秋


前回のカタールW杯では、ドイツとスペインを下してグループリーグを首位通過。直近の親善試合に目を向ければ、2025年10月にはブラジルを3-2の逆転で破り、2026年3月には敵地でイングランドを1-0で撃破している。森保一監督が率いるサッカー日本代表は、もはや世界の強豪国の仲間入りを果たしつつあると言ってもいい。


かつては「戦術がない」「ただのいい人」と叩かれてきた森保監督の手腕も、近頃は手のひら返しのように再評価されつつある。だが、不思議なことに、「結局、何がすごいのか」については、これまで納得のいく説明に出会ったことがなかった。


業界きっての敏腕スポーツライター・木崎伸也氏による『逆転監督 森保一』(文藝春秋)は、その「掴めなさ」の正体に、これまでにない解像度で迫る一冊だ。


無名の高校生が日本代表に上り詰めた、「逆転劇」の人生


本書のタイトル「逆転」が指しているのは、日本代表の弱小国から強豪国への変化や、下馬評を覆すジャイアントキリングだけを示すものではない。森保一というサッカー人の歩みそのものが、目立たない選手から日本代表監督にまで上り詰めた、長く地道な「逆転劇」だった――本書を読むと、そのことに気づかされる。


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