ダ・ヴィンチWeb

  • 結婚相手の浮気を知った瞬間、あなたはどんな行動に出るだろうか。感情にまかせて相手に怒りをぶつけるのはそのひとつだろう。だが争うことが苦手な人はその気持ち押し込めてしまうかもしれない。『サレた日には夜食を』(ぺぷり:漫画、沫原ちみ:原作/KADOKAWA)は、夫に裏切られた妻が、夜食を通じて少しずつ自分の感情を取り戻していく物語だ。


    主人公の帆花は争いごとが苦手な女性である。ある日、夫の言動に違和感を覚えたため、こっそりと夫のスマホを確認してみたところ、彼は浮気をしていた。しかしその裏切りを知っても正面から問い詰めることができない。もちろん怒りや悲しみがあるが、その気持ちを相手にぶつけられず、ひとりで抱え込んでしまうのだった。


    そんな帆花が感情の逃げ場として選んだのが「夜食」だった。夫のいない日に作る背徳的な夜食は、ただ空腹を満たすためのものではなく、言えずに飲み込んだ言葉と怒り、夫の前でこぼせない涙を受け止めるためのものなのだ。夜食を食べながら、帆花は自分がどれだけ傷つけられているのかに気づいていく。怒りと悲しみの味は、彼女が自身の本音に触れるための大切な時間なのだ。


  • 続きを読む