※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2026年6月号からの転載です。

動物好きで知られる令和ロマン・松井ケムリが、動物たちの生態に自らの生き方を照らし合わせながら人生観を語ったエッセイ集『ナマケモノの朝は、午後からはじまる。』が好評発売中。本書に詰め込んだ思いについて語ってもらった。
――本書の特徴について聞かせてください。
松井ケムリさん(以下、松井ケムリ):動物の生態を紹介するだけなら、専門家の方にはかなわないので、あくまでも自分の目線で“この動物の、こういう部分から、こんなことを感じる”ということを書かせてもらいました。たとえば、動きが極端に遅いことで知られているナマケモノは、天敵から逃げる素早さはないものの、普段からエネルギー消費を極端に抑えているおかげで少食で大丈夫なんですね。ナマケモノ側は狙ってなかったにしても、大事なものを捨ててリスクを取った結果、生存率が上がるってすごいことじゃないですか。いまは“他の人だったら動物の生態を通じて何を感じるのかな”ってことに興味があります。この本をひな型にして誰かが書いた別バージョンを読んでみたいです(笑)。