ダ・ヴィンチWeb

※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2026年6月号からの転載です。



「映画化のきっかけは帰省した際に、両親から昔の思い出話を聞いたことです。当時の台湾についてネットで調べたら、白色テロに関する史料が数多く出てきて。多少は知っているつもりでしたが、自分の想像を遥かに超えていましたね。激しく心を揺さぶられ、絶対にこれを伝えなければと。とくに衝撃を受けた出来事は、ふたつとも兄弟の話です。ひとつは、反体制派の疑いをかけられ処刑された兄の遺骨を20年以上、探し続けた弟の話。もうひとつは、自宅の台所の壁に隠し穴を掘って18年もの間、兄を匿い続けた弟の話です。後者は、さとうきび畑に阿月の兄が隠れるエピソードとして、劇中に活かしています」


犯罪が横行した、戒厳令下の台北の猥雑な空気観も再現。


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