『不機嫌な公爵様はウソ発見器付き令嬢の取説をご所望です』(出迦オレ:漫画、ももよ万葉:原作/マイクロマガジン社)は、「嘘がわかる」という特殊能力を持つ伯爵令嬢・オフィーリアと、嘘を嫌う公爵・クラウディオの恋模様を描いたラブコメディ。
オフィーリアは、人の嘘に反応して体が震えてしまう特殊な体質のせいで人付き合いが苦手になり、引きこもって暮らしていた。そんな彼女が憧れのクラウディオを見るために苦手な夜会へ参加する。しかし貴族たちの嘘だらけの会話に反応し、会場でちょっとした騒ぎを起こしてしまう。それをきっかけに嘘を見抜く令嬢と嘘嫌いの公爵という、なんとも相性が良すぎるようで悪すぎるような凸凹コンビが誕生するのだ。
嘘を見抜けることは、真実を知ることができるという意味では武器になりそうだ。しかしオフィーリアのこの能力は必殺技やチートスキルとしては描かれない。社交界のように建前とお世辞が飛び交う場所では、それはむしろ呪いに近く、誰かの言葉の裏側が見えてしまうために人と関わることは恐怖でしかないのだ。オフィーリアが起こす震えはギャグとして笑える一方で、彼女の生きづらさの表れでもある。