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映画『名無し』が5月22日より劇場公開中だ。目玉となるのは、佐藤二朗が大量殺人事件の犯人を演じていること。さらには、主演のみならず漫画原作と共同脚本までをも手がけていることも見逃せない。


人によっては、『爆弾』以上の衝撃



佐藤二朗はドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズや映画『新解釈・三國志』など福田雄一監督作品でのギャグキャラクターの印象も強いが、2025年の映画『爆弾』では、精神を逆撫でするような、挑発的で不気味な印象が強烈な印象を残した。


『名無し』の衝撃は、人によっては『爆弾』以上だ。佐藤二朗がほとんどしゃべることなく、次々に人間を惨殺していく画のインパクトもさることながら、そのたたずまいが人ならざる怪物にさえ見える瞬間もあるからだ。


一方で、主人公の全てが理解できないというわけではなく、むしろ「そうなってしまった理由」が丹念に描かれている。


人気俳優の佐藤二朗が、その逆に「失うものが何もない」、いわゆる「無敵の人」を自ら演じ、さらに脚本家として「構造の上手さ」もある物語を紡いだことに迫力を感じさせる。


PG12指定でもやや甘い殺傷描写には注意



なお、「殺傷流血の描写がみられる」という理由でPG12指定がされているが、そのレーティングではやや甘いと思えるほどに殺傷シーンは直接的かつ刺激的だ。意図的にせよ、観客に精神的な負荷を与える内容であることは留意の上でご覧いただきたい。


一方で上映時間は82分とタイトであり、余計なことはいっさいしない緻密な構成かつ、全体的にテンポが良く、先が気になるエンターテインメント性も存分にあるため、重い題材に対しては比較的「観やすい」内容とも言えるだろう。


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