ダ・ヴィンチWeb


もしも、ねこがあの物語に登場したら…? という、ありそうでなかった発想から生まれた『よっ!ねこむかしばなし』(ぱんだにあ/KADOKAWA)。「童話」と「ねこ」を掛け合わせ、癒やしと愛らしさでたっぷり満たされる、ねこ漫画だ。


「おむすびころりん」の昔話をご存じだろうか? 正直者のおじいさんが、ある時、外でおむすびを食べようとしたところ、うっかり落としてしまう。


ころころころ…転がり落ちた穴から、歌声が聞こえてきたので不思議に思って中に入ってみると、ねずみたちが楽しそうに歌いながら、おむすびを食べていた。そしてねずみたちは、おむすびのお礼にと、おじいさんに「つづら」をプレゼントする。


欲のないおじいさんは、大きな「つづら」ではなく、小さな「つづら」を選ぶ。そのつづらには宝物がぎっしり入っていた。後日その話を聞いた欲張りなおじいさんは、自分も宝物をもらおうとねずみに会いにいくが…という、正直者が報われ、欲深い者に罰がくだるというお話である。


さて、ここで出会ったのがねずみではなく、「ねこ」ならどうだろう?


ねこ好きなら納得感100%のオチとなっているはずだ。


「ねこはなんにもしなくていい。ただそこにいてくれるだけでいい」という、猫飼いの強いポリシーを感じられて、フフッと笑える内容だ。


文=雨野裾


  • 記事一覧に戻る