
「すべての神の創造物の中で、ただひとつ鎖につながれないものがいる。それは猫だ」なんて言葉が世の中にはあるらしいが、まさにその通りだと思う。猫は自由すぎる。けれども憎めない。それどころかその自由さにどうしてこんなにも惹きつけられてしまうのだろう。
『拾い猫のモチャ』(にごたろ/KADOKAWA)を読むと、改めてその可愛さを実感する。にごたろさんによる本作は、猫の自由さと理不尽さを、笑いと愛おしさに変えて描くコミックエッセイだ。
オスの三毛猫・モチャは、うつ伏せに寝ている飼い主の背中にノスっと乗ると、耳元をふんふんと嗅ぎ、相手にしないと、突然しゃりしゃりとザラザラの舌で耳の後ろを舐めてくる。こんなことをされてしまってはくすぐったくて、飼い主はじっとなんてしていられない 。