猫は家の中のあらゆるものを自分のおもちゃに変えてしまう。人間からすれば、なんでもかんでも猫に遊びに使われたらほとほと困ってしまうのだが、でも、猫が好き勝手に遊ぶそのさまは、たまらなくかわいい。
『拾い猫のモチャ』(にごたろ/KADOKAWA)で描かれるのは、そんな共感性抜群の猫エピソード。オスの三毛猫・モチャと飼い主の日常が、やさしくユーモラスに描かれている。
モチャは本当にすぐに人間の持ち物で遊びたがる。たとえば、ヘアゴムを見つければ、くわえて走り去り、毎回ソファの間など、探しにくいところへ隠してしまうから、飼い主のヘアゴムはいつでも行方不明だ。
また、モチャは、狭いところ、すき間が大好き。少し開いていたバッグを見つけるといつのまにか中へ入り込んでしまい、飼い主から「やっぱりここにいた」とずるっと出されると不服そうな表情を浮かべる。飼い主が、「モチャが入っちゃうから、押し入れとか開けっぱなし禁止」と家族と共有すると、そんな言葉を聞いていたのかいないのか、今度は、引き出しにも入り込もうとする。