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  • 日本推理作家協会賞は、1948年に創設された日本のミステリー界で最も権威ある文学賞。その年に発表された推理小説の中から、最も優れた傑作に贈られる。今回は、数々の名作がしのぎを削り、ダブル受賞も多く生まれてきた「長編部門」および「長編および連作短編集部門」にスポットを当ててご紹介。本賞は「一度受賞した作家は二度と受賞できない」という厳格なルールにより、真の最高峰を決める賞となっている。本記事では、最新の受賞作品からさかのぼり、歴代日本推理作家協会賞(長編部門、長編および連作短編集部門)の作品を一挙紹介!ぜひチェックしてみてはいかがだろうか。


    第79回 長編および連作短編集部門 百年の時効/伏尾美紀



    百年の時効


    刑事たちの昭和は終わらない。


    真犯人が見つかる、その日まで。


    1974年に起きた一家惨殺事件。


    未解決のまま50年――。


    アパートで見つかった、一体の死体によって事件の針は再び動き出す。


    嵐の夜、夫婦とその娘が殺された。現場には四人の実行犯がいたとされるが、捕まったのは、たった一人。策略、テロ、宗教問題……警察は犯人グループを追い詰めながらも、罠や時代的な要因に阻まれて、決定的な証拠を掴み切れずにいた。50年後、この事件の容疑者の一人が、変死体で発見される。


    現場に臨場した藤森菜摘は、半世紀にも及ぶ捜査資料を託されることに。上層部から許された捜査期間は一年。真相解明に足りない最後の一ピースとは何か? 刑事たちの矜持を賭けた、最終捜査の行方は――。


    感動、スリル、どんでん返し……。エンタメの妙味が全て詰まった、超ド級の警察サスペンス


    第78回 長編および連作短編集部門 崑崙奴/古泉迦十



    崑崙奴


    かつて誰も見たことのない本格世界を展開した幻のメフィスト賞受賞作『火蛾』から24年、待望された古泉迦十の第2作がついに降誕!


    第77回 長編および連作短編集部門 地雷グリコ/青崎有吾



    地雷グリコ


    ミステリ界を席巻した、最高級の頭脳戦!


    射守矢真兎。女子高生。勝負事に、やたらと強い。友人・鉱田と彼女が巻き込まれるのは、子供の遊びをモチーフにしたゲームの数々。罠の位置を読み合って階段を上ってゆく「地雷グリコ」、独自手を追加できるじゃんけん「自由律ジャンケン」、歩数とかけ声の文字数を入札できる「だるまさんがかぞえた」。強者を相手に、真兎は譲れないものをかけて勝負に挑む。彼女が負けられない理由とは――。心揺さぶる、最高級の頭脳戦。


    第77回 長編および連作短編集部門 不夜島(ナイトランド)/荻堂 顕



    不夜島(ナイトランド)


    「ほんの一瞬だけなら何でも手に入れられる、俺の唯一の特技だ」


    一攫千金の夢が渦巻く欲望の“街”その男は、ただ魂(マブイ)を求めた――


    第二次世界大戦終結後、米軍占領下の琉球。その最西端の与那国島では、一本の煙草から最新鋭の義肢まで、ありとあらゆるものが売買される密貿易が行なわれていた!


    腕利きのサイボーグ密貿易人・武庭純は、ある日顔馴染みの警官からとんでもない話を耳にする。終戦とともに殺人鬼と化した元憲兵が島に上陸したというのだ。


    元憲兵探しに乗り出した武だったが、時を同じくして、謎のアメリカ人女性から 「姿も形も知れない “含光” なる代物を手に入れろ」という奇妙な依頼が舞い込んでくる。


    相棒の島人とともに奔走する武は、やがて、世界を巻き込む壮絶な陰謀に巻き込まれていく……。


    琉球と台湾の史実をもとに描き出す、 サイバーパンク巨編!


    第76回 長編および連作短編集部門 夜の道標/芦沢 央



    夜の道標


    1996年、横浜市内で塾経営者が殺害された。


    事件発生から2年、被疑者である元教え子の足取りは今もつかめていない――。


    殺人犯を匿う女、窓際に追いやられながら捜査を続ける刑事、そして、父親から虐待を受けている少年。


    それぞれの守りたいものが絡み合い、事態は思いもよらぬ展開を迎える。


    日本推理作家協会賞受賞作。(解説)山田詠美


    第76回 長編および連作短編集部門 君のクイズ/小川 哲



    君のクイズ


    クイズ番組の決勝で、僕の対戦相手は1文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たす。彼はなぜ正答できたのか? 推理作家協会賞受賞&本屋大賞6位、圧巻のエンターテインメント。文庫化に際し短編小説「僕のクイズ」を収録! 解説は田村正資氏。


    第75回 長編および連作短編集部門 大鞠家殺人事件/芦辺 拓



    大鞠家殺人事件


    大阪の商人文化の中心地として栄華を極めた船場――戦下の昭和18年、婦人化粧品の製造・販売で富を築いた大鞠家の長男に嫁ぐことになった陸軍少将の娘、中久世美禰子。だが夫は軍医として出征することになり、一癖も二癖もある大鞠家の人々のなかに彼女は単身残された。戦局が悪化の一途をたどる中、大鞠家ではある晩“流血の大惨事”が発生する。真夜中に闊歩する赤毛の小鬼の出現、酒樽の死体と、怪異は続く。正統派本格推理の歴史に新たな頁を加える傑作長編ミステリ。第75回日本推理作家協会賞および第22回本格ミステリ大賞受賞作。


    解説=杉江松恋


    第74回 長編および連作短編集部門 インビジブル/坂上 泉



    インビジブル


    大藪賞&推協賞W受賞! 新鋭が放つ骨太ミステリ


    昭和29年の大阪で起きた連続猟奇殺人事件。中卒叩き上げの若き刑事・新城と帝大卒の警察官僚・守屋は戦後日本の巨大な闇に迫る。


    ※この電子書籍は2020年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。


    第74回 長編および連作短編集部門 蟬かえる/櫻田智也



    蟬かえる


    全国各地を旅する昆虫好きの心優しい青年・エリ沢泉。彼が解く事件の真相は、いつだって人間の悲しみや愛おしさを秘めていた――。16年前、災害ボランティアの青年が目撃したのは、行方不明の少女の幽霊だったのか? エリ沢が意外な真相を語る「蝉かえる」。交差点での交通事故と団地で起きた負傷事件のつながりを解き明かす、第73回日本推理作家協会賞候補作「コマチグモ」など5編を収録。注目の若手実力派・ミステリーズ!新人賞作家が贈る、第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞した、ミステリ連作短編集第2弾。


    第73回 長編および連作短編集部門 スワン/呉 勝浩



    スワン


    ショッピングモール「スワン」で無差別銃撃事件が発生した。死傷者40名に迫る大惨事を生き延びた高校生のいずみは、同じ事件の被害者で同級生の小梢から、保身のために人質を見捨てたことを暴露される。被害者から一転して非難の的になったいずみのもとに、ある日一通の招待状が届いた。5人の事件関係者が集められた「お茶会」の目的は、残された謎の解明だというが……。文学賞2冠を果たした、慟哭必至のミステリ。


    第72回 長編および連作短編集部門 凍てつく太陽/葉真中 顕



    凍てつく太陽


    「昭和二十年、終戦間際の北海道・室蘭。逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密をめぐり、軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影らとともに捜査に加わるが、事件の背後で暗躍する者たちに翻弄されていく――。真の「国賊」は誰なのか? かつてない「戦中」警察小説!


    第71回 長編および連作短編集部門 いくさの底/古処誠二



    いくさの底


    「そうです。賀川少尉を殺したのはわたしです」第二次世界大戦のビルマ北部。日本軍警備隊が駐屯することになったある山村で、一人の将校が殺害される。村人には死因を伏せたまま、連隊本部から副官が派遣され事態収拾が始まるが、第2の殺人が起きてしまう。通訳を務める日本人商社員、依井の視点から描かれる正体不明の殺人者と協力者とは? 第71回「毎日出版文化賞」「日本推理作家協会賞」(長編部門)W受賞作! 「戦場」という閉鎖空間の山村を舞台に、重厚繊細に描かれた戦争ミステリの名作!


    第70回 長編および連作短編集部門 愚者の毒/宇佐美まこと



    愚者の毒


    一九八五年、上野の職安で出会った葉子と希美。互いに後ろ暗い過去を秘めながら、友情を深めてゆく。しかし、希美の紹介で葉子が家政婦として働き出した旧家の主の不審死をきっかけに、過去の因縁が二人に襲いかかる。全ての始まりは一九六五年、筑豊の廃坑集落で仕組まれた、陰惨な殺しだった…。絶望が招いた罪と転落。そして、裁きの形とは?衝撃の傑作!


    第69回 長編および連作短編集部門 孤狼の血/柚月裕子



    孤狼の血


    常識外れのマル暴刑事と極道の、プライドを賭けた戦い。作家、マスコミほか多くの賞賛を集めた、圧巻の警察小説。


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