約10年ぶりとなる新作アニメ『機動警察パトレイバー EZY』の劇場公開が話題を集めている『機動警察パトレイバー』。前作から約30年後の世界を舞台にした新たなストーリーに胸を躍らせつつ、“……ところで、かつてのキャラクターたちはどうなったんだろう?”と、ノスタルジックな思いに駆られている往年のファンも多いのではないだろうか? そんな、ぽっかりと空いてしまった心の隙間を埋めてくれるのが、小説『寿司屋の後藤』(文藝春秋)だ。
著者はこれまでのテレビアニメや劇場版作品で脚本・シリーズ構成を手がけてきた伊藤和典。旧シリーズで描かれていた特車二課第二小隊(パトロールレイバー中隊)は、1993年に公開された劇場版『機動警察パトレイバー 2 the Movie』での活躍を最後に事実上解体し、隊員たちのその後はほとんど明かされていない。すなわち、本作は伊藤氏が手がけた正統な続編ともいえ、ファン垂涎の一冊となっている。