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猫と暮らしていると、たまに彼らから試されているような気持ちになることはないだろうか。『筆坊日記』(夏宇/KADOKAWA)は、決して飼い主に媚びない黒猫・筆坊(ふでぼう)と、そんな愛猫に振り回される飼い主の日々を描いた猫コミックだ。


筆坊は、保護猫として飼い主のもとへやってきた黒猫である。黄色い丸い目に、黒くてもふもふした体。いつもビックリしているような表情の猫なのだが、その中身はかなり誇り高い。なでられても簡単には目を細めず、添い寝してきたり、甘えてきたりすることもほとんどない。それどころか飼い主を強い目力で見つめ、近づけば逃げ、隙あらば鋭い一撃を繰り出してくる。


飼い主への威嚇と攻撃が日課の筆坊だが、寝起きだけは様子が違う。白目をむきながら母猫の母乳を吸うがごとく飼い主の首を吸ってくるのだ。長いときは2時間ほど吸い続け、そして吸い終わると手のひらを返したように去っていく。吸われている間は筆坊を支えていないといけないため手がふさがってしまう飼い主は、考えた末に赤ちゃん用のスリングを試してみることにするが、その結果は……。


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