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『赤い隣人~小さな泣き声が聞こえる』(野原広子/KADOKAWA)は、「自覚のない虐待」をテーマに、人はなぜ子どもを追い詰めてしまうのかを描いた物語である。本作も『消えたママ友』『今朝もあの子の夢を見た』『人生最大の失敗』などを描くイヤミス・コミックエッセイの第一人者・野原広子氏ならではの不穏な空気に満ちた作品だ。


主人公の希は、小さな息子・健太を連れて新しい街へ引っ越してきた。隣には、誰もがうらやむような「理想の家庭」を築く主婦・千夏の家族が住んでおり、やがて家族ぐるみの付き合いが始まる。そんな環境でしばらく穏やかな日常を過ごすが、千夏の娘・桃花の言動に、希は少しずつ違和感を覚え始める。「おかしい」のは自分なのか、それとも千夏なのか。その答えが見えないまま、不安だけが静かに膨らんでいく――。


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