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  • お笑い芸人としても、エッセイや小説の書き手としても活躍の場を広げるAマッソの加納愛子。一度触れたらクセになる独自の表現はどんなところから生まれるのだろうか。6月24日発売の最新エッセイ『パルト』(筑摩書房)の刊行を記念したインタビューでは、収録された文章を通じて、著者の関心事や考え方について伺った。最新エッセイと同時にチェックしてもらえたら、本作の楽しみ方が広がるかもしれない。


    「THE W」に対する答えを出していないのがセコいなと


    ——本作には、連載「何言うてんねん」(webちくま)に掲載されたエッセイが収録されています。書き下ろしの「インガスンガスン」には加納さんが影響を受けたギャグについて書かれていますが、このお話を書こうと思った理由とは?


    加納愛子さん(以下、加納):年末に放送されてた「THE W」って女芸人の大会なんですけど、その存在意義を自分なりにどう思っているのかに答えを出していないのがセコいなと、なんとなく思っていて。自分の中でずっと向き合ってることだし、今後も考えることがあるだろうという気持ちを伝えたいと思いました。この本が出るのが6月やし、直後に出して乗っかったわけではなく。


    ——女芸人の存在意義についてはこれまでも語られていますから、それについて向き合った今現在の気持ちがここに書かれているということでしょうか。


    加納:一片ですけどね。



    その人を知る上で、人の家族の話を聞くのが好き


    ——最近打ち切り報道が出た「THE W」について、加納さんの考え方がわかる貴重なエッセイだと思います。本作では家族の話もたっぷり語られていますが、ご自身の話はもちろん、友だちの家族の話も面白くて。「人の家族の話を聞くのが好き」と感じるのはどうしてですか?


    加納:人を知れるっていうのかな。たとえば、タイトルにもなってる「パルト」に出てくる“いもちゃん”って、その場に5人とか6人おったら絶対喋れないタイプなんですけど、1対1で「最近お母さんどう?」って聞くと、明らかに雰囲気が変わるし、お母さんの面白い話をしてくれたりするんですよ。家族に向ける感情って逃れられないものだし、それがたとえ憎しみや悲しみだったとしても、体重を乗せざるを得ないというか。その人を知る上ですごく私は好きですね、人の家族の話。


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