※この記事はセンシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。
「問題」のある家族で育った子どもは、その後どんな人生を歩むのか。『うちは「問題」のある家族でした』(菊池真理子/KADOKAWA)は、ギャンブル依存症やDV、児童虐待、マルチ2世、きょうだい児、ヤングケアラーなど、家族内に困難を抱えて育った10人の当事者に取材をして描かれたノンフィクションコミックである。家族の問題としっかりと向き合い、そして困難を乗り越えてきた当事者たちの声が綴られている。
そのなかのひとり、反医療思想を持つ父親のもとで育った摩耶は、幼い頃から風邪をひいても薬ではなく砂糖玉を与えられていた。父親は謎の自己啓発セミナーに傾倒し、さらにその影響は母親にも及んでしまい、摩耶にとって家庭は安心できる居場所ではなくなっていく。そのため中高一貫の有名女子校に進学するも周囲になじむことができず、いじめに遭い、高校生になるとリストカットをするまで追い詰められてしまう。