離婚によって夫婦という関係は終わらせられるが、親と子の関係はそう簡単にはいかない。2026年に施行された法律で選択できるようになった「共同親権」を題材にした『離婚しても終わらない 共同親権がはじまる日』(とーやあきこ/KADOKAWA)は、その法律の施行をめぐって揺れる夫婦の姿を描いたコミックエッセイである。
主人公の薫は、正論ばかりを振りかざす夫との生活に限界を感じ、幼い娘・ゆりかを連れて離婚を決意する。新しい生活へ向けて準備を進めていた矢先、夫から突然「共同親権を持ちたい。認めない限り離婚はしない」と切り出される。その日は、共同親権が選択できるようになる法律が施行された日だった。子どもの成長のために今後も父親も子育てに関わるべきではないかという思いと、一緒に暮らせない相手と離婚後も関わり続けることへの不安に、薫は板挟みになる。