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昔から家にあるものの中には、由来のわからないものがある。なぜそこに置かれているのか、誰が持ってきたのか、家族の誰もはっきり知らない。けれど、長い年月そこにあり続けたものには、軽々しく動かしてはいけないような気配が宿ることがある。


人気イラストレーター・しばたまさんによる『しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話』は、フォロワーから寄せられた実体験をコミック化した作品。中でも、祖父母の家に長年祀られていた石像をめぐる話には、ゾッとせずにはいられない。大切に祀られていたはずの石像が、読み進めるほど不穏な存在として迫ってくるのだ。


幼い頃、投稿者は年に1〜2回、他県にある母方の祖父母の家に帰省していたのだという。祖父の仕事部屋の脇には通路があって、その奥には小さなお堂があり、中には高さ50センチほどの石が祀られていた。よく見ると、その石には仏様のようなものが彫られているようで、祖父は朝晩、炊きたての米と水を供えていたらしい。けれど、投稿者が17歳になった頃、祖父母宅は老朽化のため取り壊され、土地も売られることになった。祖父は「あの石とは縁を切った」と言うのだが、どのように縁を切ったのか、その石をどこへやったのかは、誰にも教えなかった。だが、新居へ引っ越した矢先、祖父が亡くなってしまう。


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