臨床心理士・公認心理師として精神科に勤務しながら年子の姉妹を育てる白目みさえさん。『子育てしたら白目になりました』は、多くの子育て世帯に支持されているコミックエッセイだ。
「家事分担」で揉めている子育て中の夫婦が、迷い込んだのは「白目の館」。なんでも家事や育児、夫婦関係の悩みで白目をむいた人の前に突如現れるという伝説の相談所なのだとか。
フルタイムで職場復帰した妻は、夫に家事分担をお願いし、夫も最初は了承したのだが、当初の約束から増えていく家事の分担量に不満があるようだ。加えて仕事を始めてから、家のことがおろそかになっているのではないかと苦言を呈す。
その言葉に妻は怒り心頭。しかしみさえさんは冷静に、夫との対話を重ねる。
家事育児というものは、目に見えるタスク――例えば洗濯、トイレ掃除、といったものだけではなく、明確な「終わり」がなかったり、小さく細かいタスクの集まりだったりと、いかに「目に見えない」部分が大量にあるのかを語るみさえさん。夫はそのことを知り、考えを改めるようになる。
家事分担は夫婦生活の永遠のテーマだ。本人同士だけで話し合うと、つい感情的になり衝突してしまうこともあるだろう。そんな時はひと呼吸おいて、みさえさんの言葉を思い出してほしい。
文=雨野裾