『公務員で安泰のはずが、事故物件担当に異動します』(乃ノ月シオ:著、藤崎都:原作、くにみつ:キャラクター原案/KADOKAWA)は、区役所勤めの青年と強引な不動産会社社長が繰り広げる異色のオカルトお仕事ブロマンス作品だ。
区役所勤め3年目の青柳偲は、希望していた部署とは全く異なる「課題住宅係」へ異動となる。その部署は、空き家やゴミ屋敷の問題から、事故物件の対応までもが舞い込む、通称「事故物件係」だった。実は偲は、幼い頃からこの世ならざるものを感じる霊感体質を持っていた。そのため不気味な噂の絶えない現場調査へ向かった彼は、強力な霊障に襲われ身動きが取れなくなってしまう。そんな絶体絶命の危機に瀕した彼の前に、ひとりの男が姿を現す。
助けに入ったのは、業界で「冷酷」と噂されている不動産会社社長の天堂左京だ。動けない偲を軽々と抱き上げ、鮮やかに救い出した天堂。その姿に偲の心は大きく揺さぶられる。「まるでアクションスターみたいだった」「あの声……深く厚みのある響きでどこか甘い」と、助けられた安堵感とともに、思わず胸を高鳴らせてしまうのだった。この出会いをきっかけに、ふたりは事故物件で発生する怪事件を解決するために手を組むこととなる。