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「その声は我が友、李徴ではないか?」ねこになった李徴の今の生活は?【山月記のねこ】/ねこむかしばなし⑱

  • 『ねこむかしばなし』(ぱんだにあ/KADOKAWA)第18回【全21回】

    もしも、ねこがあの物語に登場したら…? 桃太郎、シンデレラ、一休さんなどなど、誰もが知っているような有名な昔話や童話にねこが参戦! 素敵な昔話にかわいらしさ、ふてぶてしさ、愛くるしさすべてを兼ね備えたねこたちが加わることで物語は新たな展開に!? 誰もが知っているあのお話にねこが加われば笑いと癒やしが溢れ出す! とってもゆるくてやっぱりゆるい『ねこむかしばなし』にて、童話×ねこの癒やし系ねこまんがをお楽しみください。


    ねこむかしばなし

    ねこむかしばなし

    ねこむかしばなし

    元となったむかしばなし 山月記


    むかしの中国に李徴という人がいました。 李徴は若くして科挙に合格し、地方役人を務めるほどの人物でしたが、詩人として生きていくことにします。しかし、詩の才能には恵まれていなかったようで、家族を養うため再び役人となりました。 周りはかつて見下していた人ばかり。 李徴は耐えられなくなり、野山へと駆け出していきました。李徴のあとを追った友人の袁傪は虎に出会います。虎が草陰でぼそっと発した一言に「その声は我が友、李徴ではないか?」と問いかけました。 虎になった李徴は「自分は尊大な羞恥心と臆病な自尊心のせいで化け物になってしまった。妻と子をよろしく頼む」と袁傪に話し、そのまま草むらに消えていったのでした。

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