おしゃれな人が身につけているものは、きっと高価なのだろうと、ついそう思ってしまう。だが、値段だけで素敵さは決まらない。きちんと手入れをしているか、丁寧に扱っているか。そこにこそ、おしゃれの本質があるのかもしれない。
『マダムが教えてくれたこと』(ユニカ/KADOKAWA)は、喫茶店でアルバイトをする女子大生が、70歳のマダムとの交流を通して、暮らしや装いへの向き合い方を変えていくコミックエッセイ。マダムの姿は、女子大生にとって憧れであり、人生のヒントでもあるのだ。
ある時、女子大生が目を奪われたのは、マダムの足元。ぴかぴかに磨かれた靴は、どう見ても高そうだ。だが、マダムは「靴はもちろんだけれど、『先っぽ』には特に気を使ってるの」と話す。高価だからではなく、先端まで丁寧に磨いているからこそ、マダムの靴はこんなにも美しく見えるのかもしれない。