おしゃれをしようとすると、つい色や柄を足したくなる。でも、お気に入りを目立たせたいなら、むしろほかを控えめにするのもひとつの手。何を足すかだけでなく、何を引くかを考えることで、いつもの装いはぐっと変わるのかもしれない。
『マダムが教えてくれたこと』(ユニカ/KADOKAWA)は、女子大生とマダムの交流の物語。喫茶店で働く女子大生は、年齢を重ねても軽やかに装いを楽しむマダムに出会い、それまでの価値観を変えていく。
ある日、喫茶店に現れたマダムは、金色に輝くベルトを身につけていた。女子大生はその存在感に圧倒される。ところが、マダム自身は「私はいつもは少し明るめの服だけど 今日は地味でしょ?」と笑う。地味な服に合わせているからこそ、ベルトの華やかさが際立っているのだ。