ダ・ヴィンチWeb


憧れの人に近づきたい時、人は少し背伸びをする。普段なら選ばない服を着てみたり、苦手なものに挑戦してみたり。うまくいくとは限らないけれど、その不器用な一歩には、まっすぐな気持ちがある。


『マダムが教えてくれたこと』(ユニカ/KADOKAWA)は、女子大生と70歳のマダムの交流を描いたコミック。女子大生は、喫茶店に通うマダムに憧れ、その装いやふるまいを真似しながら、知らなかった世界へ次々と足を踏み入れていく。


たとえば、ある時、女子大生は、マダムがコーヒーを飲む姿に見惚れる。映画のワンシーンのように優雅で、美しい。自分もあんなふうになりたい。そう思った女子大生は、苦手なコーヒーに挑戦してみる。だが、現実はそう甘くない。むしろ、苦い。とても苦い。コーヒーを一口飲んではむせたり、顔をしかめたりしながら、女子大生は、それでもマダムに近づこうとする。


  • 続きを読む