アルバイト仲間の大学院生に惹かれてしまう人妻。亭主関白な夫には本音を言えなくなって…『夫がいても誰かを好きになっていいですか?』
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『夫がいても誰かを好きになっていいですか?』(ただっち/KADOKAWA)では、セックスレスになった主婦が大学院生との出会いによって心を揺り動かされていく様子が描かれていく。
夫の転勤に伴い、地元の大阪を離れ、28年間の人生をリセットすることになったハル。前時代的で亭主関白な夫・マコトは、ハルのストレスの種だった。そんなある日、マコトが売り言葉に買い言葉的に放った「ハルも自分の世界をみつけな」という言葉が響き、久しぶりにアルバイトをはじめようと決意する。そこで、同僚の大学院生・アラタと出会うのだった。
「見えない何か」を求めてやまない、そんな衝動に心が支配されている時。そこでの出会いは、必要以上に相手を魅力的に感じ、より一層夢中になってしまうものだ。ハルは出会って早々にアラタに惹かれていくが、そんな足早に夢中になってしまった理由は、夫との関係が冷め切っていたことにあるだろう。人の心というのは、タイミングに翻弄されるものなのだ。