9月24日に初となる歴史本を上梓する、ガクテンソクの奥田修二氏。「鎌倉時代」をテーマに、「正しいより楽しい!」をモットーに執筆したというこの書籍は、史料にはない「登場人物たちの会話」が読みどころの一つだそう。連載第2回目の今回は、鎌倉時代である理由とその魅力を語ってくれました。
『暴れん坊将軍』とは正反対、鎌倉時代の武士は野蛮な無法者たち
――奥田さんの歴史語りが最初にバズったのは、『東野山里のインプット』(BSよしもと/YouTube)の「古事記」回だったと思うのですが、この書籍は「鎌倉時代」がテーマなんですね?
奥田さん(以下、奥田):「どの時代が好き?」ってよく聞かれるんですけど、僕はピンポイントじゃなくて「日本史全体」が好きなんです。「中華料理が好き」って言ってる人に「餃子とシウマイどっちが好きなの?」って聞くようなもので、そんなの日によるし、全体が繋がっているからこそ面白いんですよね。ただ、初めて趣味を本にするってなった時に、「古代はちょっとメルヘンがすぎるな」と。確固たる証拠も少なすぎるし、想像だけで書くのは、さすがにやりすぎやなと。
となると、ある程度は史料として裏付けがありつつ、かと言って明確に「100%これが事実です」とも言い切れない、絶妙なグレーゾーンが残されている時代がよかった。そして、何より「鎌倉時代がなかったら、のちの戦国時代も幕末だってないわけやん」というところです。武士の始まりの時代こそが、ふさわしいと思ったのが最大の理由ですね。