5年にわたる不妊治療でも子どもを授からなかったため、仕事に専念することを決意したちはる。しかし大きなプロジェクトの責任者に抜擢された矢先、妊娠が発覚する。「タイミング最悪」と思ってしまったことに罪悪感を覚えつつも、育児と仕事の両立を決意。しかし、つわりも重く、うまくいかないことの連続で……。
自身も経験した“産後うつ”をテーマに『もう3年、産後うつ。 消えたい衝動から抜け出せない』(青柳ちか/KADOKAWA)を描いた著者・青柳ちかさん。自身が経験した産後うつや、本作に込めた想いについて話を伺った。
※個人の体験をもとにインタビューを行っています。症状など、詳細は医療機関等にご確認ください。
――産後うつというテーマで漫画を描こうと思ったのはなぜですか?
青柳ちかさん(以下、青柳):私自身が過去に経験した産後うつの苦しさを、何かの形で描きたいと思っていました。過去にコミックエッセイで少し産後うつに触れたことがあるのですが、当時のコミックエッセイは笑いや楽しさを提供するものとしての位置づけで、ネガティブな体験を赤裸々に綴るものは少なかったんです。そこであまり暗いものにせず、コミカルに描こうという編集方針になり、実態をリアルに描くことはできませんでした。今は、産後うつの認知度も上がり取り巻く状況もアップデートされてきました。だからこそ、改めて自分の体験をベースに、現在の状況を取り入れながら「産後うつ」の実態を描きたいと思いました。