洞窟の穴から外をのぞいているような表紙が印象的な絵本『おとの どうくつへ』。
洞窟はひんやりとしていて、洞窟の中の音だけが響き、そして真っ暗で……日々忙しない毎日を過ごすわたしたちにとっては、遠いとおい非日常的なところ。
そんな洞窟の世界を、この絵本ではどのように描いているでしょうか。絵本制作の裏側を少しだけご紹介します。
ほんとうの真っ暗闇がある洞窟で、ここにしかない音を探しに
「あれ! だれか きた」 洞窟へ、めずらしくお客さんがやってきました。大荷物を持っています。
「ありゃりゃ、かえったほうが いいよ?」「だって なーんにも みえないでしょ?」
そう洞窟が語りかけますが、ライトをパッとつければ大丈夫。訪問者は、洞窟の奥へと進んでいきます。
どうやら、このお客さんは「洞窟でしか聞けない音」を探しにきたようです。
洞窟の中には、いろいろな音があります。小さく響く「ぴちゃん」「ぽちゃん」という雫がたれる音、勢いよく流れる川のような水の流れる音。