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『おはよう、おやすみ、また明日。』(御前モカ/秋田書店)は、突然、がんを宣告された女性が、病気をきっかけに「自分を大切にする生き方」を見つめ直していくヒューマンドラマである。著者・御前モカ氏自身の闘病体験をもとに描かれた本作は、「がん闘病記」でありながら、限りある人生をどう生きるのかを読み手に問いかけてくる物語だ。


主人公は、独身ひとり暮らしの秋山紅葉。これまで他人を優先し、自分のことはいつも後回しにして生きてきた。そんな紅葉の日常は、突然のがん告知によって一変する。不安や恐怖に向き合いながら治療を始める一方で、「本当に自分がやりたかったことは何だろう」「自分のために生きるとはどういうことなのだろう」と、少しずつ人生そのものを見つめ直していく。


本作は、病気であることを決して「かわいそうな出来事」として描いていない。もちろん治療は苦しく、思いどおりにいかない現実がある。しかし、そんな状況でも紅葉は、人との出会いや日々の小さな幸せを積み重ねながら、自分らしい生き方を探していくのだ。がんという病気の重さとともに、「今日を大切に生きること」の意味を自然と考えさせられることだろう。


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