ダ・ヴィンチWeb


テレビ東京入社4年目局員・牧島による、連載エッセイ。「新しくて面白いコンテンツ」を生み出すため、大好きなお笑いライブに日参し、企画書作成に奮闘する。これはそんな日常の記録――。


こんにちは。


テレビ東京の牧島俊介です。さて…。


また出会ってしまった。


「まるで映画の世界に迷い込んじゃったみたいだ」


私はなぜ、この類の映画のセリフが苦手なのだろうか。


「映画の世界だろ!」と冷静に思う。映画の中の登場人物が、映画の世界に迷い込んだと言っている。期せずして、映画in映画のメタを見せられた。


だが、作り手はそんな安易なメタを意図していないだろう。非日常的な事件に巻き込まれた登場人物の動揺を、分かりやすく描写しているだけである。このセリフはむしろ、観客はすでに作品へ完全没入しているから何ら違和感を覚えない、という強気な前提のもとに成り立っている。映画を観ている意識が吹き飛び、虚実の境目に無頓着になっている、と決めつけている。観客としての私は、「そこまでのめり込んでないよ」とささやかに反発したくなるのだ。


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