毎日3食、家族の食事を用意する。献立を考え、買い物をして、料理をして……。それが毎日続けば、今日は誰かに作ってほしいというのは当然の気持ちだ。『料理は妻の仕事ですか?』(アベナオミ:著、白央篤司:監修/KADOKAWA)は、仕事と育児に追われながら家族5人分もの食事を毎日作り続け、そしてついに限界を迎えた母親の姿を描いた作品である。
著者のアベナオミ氏は、3人の子どもを育てているイラストレーター。料理そのものだけでなく、食材の買い出しから献立の組み立て、余った食材の保存や再活用まで、毎日繰り返されるの終わりない食事の用意に追い詰められていく。家族のために頑張らなければと気持ちを奮い立たせるものの、疲労とストレスは溜まる一方だった。そして、手作りこそが愛情という思い込みに苦しむアベ氏は、フードライター・白央篤司氏に悩みを打ち明け、現状を変えるための一歩を踏み出す。