テレビ東京入社4年目局員・牧島による、連載エッセイ。「新しくて面白いコンテンツ」を生み出すため、大好きなお笑いライブに日参し、企画書作成に奮闘する。これはそんな日常の記録――。
こんにちは。
テレビ東京の牧島俊介です。さて...。
私は将来の夢がない。持ったことがない。だから、今後一生、夢が叶うことがないのが残念である。
今年4月、コント番組『アリフォルニアseason1』の脚本陣と打ち上げにて。深夜0時を過ぎる頃、子どもの頃の夢の話になった。
各々が口々に言う。
「物書きになるのが夢だった」
「コントを書く仕事に就きたかった」
皆、夢が叶っていた。私をのぞいて、歓喜する。幸福の空気を分けてもらい、やり過ごす。
ついに、私も尋ねられた。
「牧島くんの夢は?」
「ないっていうか、普通に家庭を持って穏やかに暮らすとかですかね」
と答えて、内心惨めになる。
「じゃあ、叶ってるんじゃない?」
と言ってもらったが、叶ってはいない。本当は穏やかに暮らすという夢も持っていなかった。
これは、万が一伝記になっても面白くないタイプである。夢なる原動力がないから、自分の人生を生きている当事者意識がちょっと薄い。その時の「なんとなく」の衝動で道を選び続けた、26年の足跡があるだけである。