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『鹿楓堂よついろ日和』(清水ユウ/新潮社)の舞台は、都会の片隅に佇む和風喫茶・鹿楓堂(ろくほうどう)。おいしい料理や甘味、香り豊かなお茶、そして心のこもったもてなしで、店を訪れる人々の心とお腹を満たしていくハートフルストーリーだ。


鹿楓堂で働いているのは、店主でお茶担当のスイ、料理担当のときたか、スイーツ担当の椿、そしてラテアート担当のぐれ。それぞれ得意分野を持つ4人のイケメンが、今日も訪れる客をあたたかく迎えている。そんな鹿楓堂にやってくるのはさまざまな事情を抱えた人たちだ。仕事に追われて疲れていたり、誰にも言えない悩みを抱えていたり。そんな客たちに4人が差し出すのは、おいしい物だけではない。その人の気持ちに寄り添い、時には悩みを解決する手助けをすることもある。


あたたかい料理を食べ、お茶を飲み、誰かと会話する。ほんの少し立ち止まって心を休ませることで、客たちは自分なりの答えを見つけ出し、また日常へと戻っていく。そんな絶妙な距離こそが、鹿楓堂ならではの「おもてなし」なのである。もちろん、作品を彩る料理や甘味も見逃せない。提供される一皿一皿を眺めているだけでお腹が空いてくるだろう。古民家風の落ち着いた店内で4人が迎えてくれる鹿楓堂に、「こんなお店が本当にあったら」と思わずにはいられない。


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