行政保健師とは、保健所や市役所に勤務し、地域住民の病気予防や健康を見守る仕事を担っている人のこと。だがその助けを借りたことがない人にはあまり馴染みがないかもしれない。『保健師がきた』(埜納タオ:著、野口緑:監修協力/双葉社)は、そんな地域の人々の暮らしを支える保健師の日々を描いたお仕事漫画である。乳幼児から高齢者まで、ひとりひとりに寄り添う姿を通して、保健師という仕事の実像が見えてくる作品だ。
主人公は、瀬戸内の小さな街で行政保健師として働き始めた新人・三御一花(通称・サンゴ)。彼女の実地指導を担当するのは、元ヤンキーと噂されてはいるが地域住民から厚い信頼を得ている先輩保健師・七海さやかだ。「誰ひとり取りこぼさない」を信条にする七海のもと、サンゴは学校では学びきれない行政保健師としての仕事に向き合っていく。