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「読むとえぐられるマンガは一旦卒業」鳥飼茜の新作は「妊娠・中絶」がテーマでも男女4人の会話劇が心地良い! 参考にした「名作ドラマ」《インタビュー》

  • 『先生の白い嘘』『サターンリターン』の作者・鳥飼茜さん。新作『バッドベイビーは泣かない』(講談社)は、「妊娠・中絶」をテーマにしながら、キャッチコピーは「サスペンスラブコメディ」。考えさせる内容をエンタメとして読みやすく描き、続きが気になる展開から目が離せない。


     本作の第1巻の発売にあわせ、鳥飼さんにお話をうかがった。


    (取材・文=立花もも 撮影=島本絵梨佳)


    坂元裕二さんの『カルテット』が好きで、会話劇をマンガでやってみたかった


    ――最新作『バッドベイビーは泣かない』のテーマは妊娠・中絶ですが、〈「読むと元気になる」かはわかりませんが、「読むと抉られる漫画」からは一旦卒業したつもりで描いてます〉とSNSでおっしゃっていたとおり、読み心地がものすごく軽くて楽しいので驚きました。


    鳥飼茜さん(以下、鳥飼) ああ、よかったです。前作『サターンリターン』も重い話だと受け止められがちで、それはそれでやりがいがあったんですけれど、自分としては無理しているところも多かったので、次は軽い話を描きたいと思っていたんですよね。2年半、お休みをいただいたのもあって、まずは復帰作として、短くてもいいから自分が描きたいように描いてみよう、と。で、参考にしたのが、お休みのあいだに何度も観ていた坂元裕二さんのドラマ。

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