先日酒の席があった。
この連載を担当しているK社のM原と、その手先であるB社のO澤によって催されたものである。
かねてより憧れていた「作家として呼ばれて飲むやつ」だ。
文庫本の最後に解説があるが、そこは作家本人ではなく関わりが深かった人の文章が載る。
例えばよくこんなことが書いてあります。
「先生と初めてお会いしたのは新人賞授賞式後の酒の席でした」
「賞金の入った封筒をそのまま麻雀のツケ払いに取られ、豪快に笑っておられた」
「彼は素晴らしいお人柄で、先生と呼ばれるといつも気恥ずかしそうにされ──」
「読む人を虜にする作品たち。僕も夢中になって読んだ」
パーソナルに関する好感の持てるエピソードと、作品への賞賛が中心となって読者はああ、この本を読んでよかったなぁと二重に実感するわけだ。