ダ・ヴィンチWeb


『ちなしと師匠』(Fuki/KADOKAWA)は、人付き合いが苦手な高校生のふたりが、なぜか「師匠と弟子」という奇妙な関係を築いていく青春ストーリーである。友達の作り方がわからない不器用なふたりが、少しずつ距離を縮めていく姿が微笑ましく、そしてどこか胸を締めつけられる作品だ。


上土師匠人(かみはじたくと)は、人と群れることを嫌い、ひとりで過ごすことを好む男子高校生。そんな彼がある日、同じクラスの女子生徒・白瀬ちなしから突然呼び出される。何を言われるのかと思っていると、彼女の口から飛び出したのは、「師匠って呼んでいいですか?」という予想だにしない言葉だった。もちろん匠人は拒否するのだが、そこで諦めるちなしではなかった。勝手に匠人を「師匠」と呼び慕い、弟子として彼について回るようになる。人を避けてきた匠人にとって、そんな彼女の存在はまさに人生最大級の厄介事だった。それでも、ちなしのマイペースな「弟子ムーブ」に振り回されるうちに、ひとりだった匠人の日常が少しずつ変わっていく。


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