「嫁姑問題」と聞くと、険悪な関係や、間に挟まれる夫を想像しがちだ。だが、嫁と仲良くなるために、義母が実の息子を容赦なく踏み台にするとしたら――。それはそれで、夫にとっては恐ろしい状況である。
『赤ちゃんに転生した話』(茶々京色/KADOKAWA)は、激務に追われていたブラック企業勤めの男性が、前世の記憶を残したまま赤ちゃんとして人生をやり直す物語。しかも転生先の祖母は、前世の職場で恐れていた元上司。その恐ろしさを、主人公は誰よりもよく知っている。
お食い初めの日に出会った祖母が、前世の元上司だった赤ちゃんは、思わず吐き戻してしまう。今日会うとは知らなかった上、突然現れた元上司は顔にケガをしているし、お祝いだからと着物姿。あまりの情報量に頭が追いつかなかったのだ。