引用----
幽霊を「見る」ということは、幽霊に「見られている」ということの証明にもなります。
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『目が』(背筋/ポプラ社)は、「視線」という人間にとって極めて身近な、しかし、敢えて意識していなかった存在の「不気味さ」を浮き彫りにしてくれるような短編ホラー小説だ。
都内の大学に通うIは、あるネットの怪談を知る。
心霊スポットの「視線」にまつわるお話だ。高齢女性が孤独死した廃屋。その前の道で、通行人は妙に視線を感じるらしい。……その視線というのが、実に奇妙で。
理系学部のIは、「認知情報学」を専攻しており、その分野の一つに「視線」を研究対象として扱う研究室に所属していた。
人が誰かに「見られていると感じる状態」を調査するために、「視線圧」という指標があるそうだ。