丸い瞳でじっとこちらを見つめる不思議な三毛猫と、おおらかで優しい表情を浮かべる柴犬。『うちう猫と柴犬』(宮路ひま/KADOKAWA)は、そんな2匹と飼い主が過ごすにぎやかな日常を描いたコミックエッセイだ。猫と犬、それぞれの個性の違いに驚かされながら、思わず頬がゆるむエピソードが詰まっている。
物語は、著者・宮路ひま氏が駐車場で1匹のボロボロな子猫と遭遇するところから始まる。親猫の姿はなく、放置すれば事故にも遭いかねない状況を見過ごせなかった宮路氏は、子猫を保護して家族として迎え入れる決意をする。しかし無事に連れ帰ったものの、2時間おきのミルクや看病に追われ、宮路氏の日常は一気にドタバタな毎日に変化する。
さらに、「たんぽぽ」と名付けられたこの子猫に、ミステリアスな特徴が次々と発見される。お腹にはなぜかジッパーのような線があり、口の中を覗くと未知の影が見え隠れするのだ。このまま成長すれば体がどこまでも伸びていきそうで、まるでこの体の中に宇宙人が潜んでいるのではないかと疑いたくなるほど。いつしかたんぽぽは「うちう猫」と呼ばれるようになるのだった。そんな謎多き子猫と先住犬である柴犬・どんぐりの対面の日が訪れる。