見た目はイカついけど、実はいい人。そんなふたりのほのぼのした日常を描くシュールギャグ漫画が『見るからに怪しい二人』(鬼澤馬勇/KADOKAWA)だ。ふたりのいい人ぶりが可笑しみを生み出す本作だが、今回は人命救助までしてしまう。
妻とケンカでもしたのか、知人への愚痴をブツブツとつぶやきながら歩く初老の男性が、突然、胸を押さえてしゃがみこんでしまう。するとさっきまでの愚痴はどこへやら「房江をひとり残してワシだけ逝くわけには……!」とどうにか踏み留まろうとする。
そこへ、いつものふたりが通りかかる。優しいふたりは足を止め、しゃがみこんで男性に「大丈夫?」と声をかける。しかし意識が遠のきつつあった男性に見えたその姿は、どう見ても死神……!
冷静に考えれば死神が「大丈夫?」なんて優しい声をかけるはずがない。しかし今日のふたり、ひとりはゴツそうな黒マスク、もうひとりは耳にトゲトゲのピアスと、誰もいない路上で声をかけられたらビビらざるを得ない見た目であることは否定できない。私だって路上で出くわしたら確実に避けて通る。