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娘をせっせと車で送迎したり、目薬をさすのに苦戦したり、ひとりきりの夕食でカップラーメンをすすったり。『わたし、そんなにとんがってましたかね。獅子座、A型、丙午はめぐる』(中央公論新社)は、鈴木保奈美さんが等身大の日常を綴った人気エッセイ集第2弾。書くこと、読むこと、日々を楽しく過ごすことについて、話を伺った。


日常の中で、ふと気になることを綴った約90篇


『わたし、そんなにとんがってましたかね。獅子座、A型、丙午はめぐる』 (鈴木保奈美/中央公論新社)


──2020年のエッセイ集『獅子座、A型、丙午。』(中央公論新社)に続き、第2弾が刊行されました。約90篇のエッセイが収録されていますが、1冊にまとまったものを読んだ感想は?


鈴木保奈美さん(以下、鈴木):前作よりもさらにボリュームがあって、読み応えがありますよね。およそ5年分ですが、我ながらよく頑張って書いたなと思います(笑)。しかも、担当編集者がテーマごとに4章に分けてくださったので、読みやすくて。


──日常のささやかな失敗から次の世代に伝えたいメッセージまで、内容は多岐にわたります。毎回どのようにしてテーマを決めていたのでしょうか。


鈴木:あまり「こうしよう」と決めすぎないようにしていました。日常で起きたこと、友達と話していて引っかかったこと、仕事先で気づいたこと、ニュースで目にしたことなど、その時々で気になることを書くことが多かったですね。月刊誌の『婦人公論』で連載していたので、鮮度の高いうちに「先月こんなことがありましてね」とお伝えする。連載も長く続き、だいぶ慣れてきたので、しゃかりきになることなく毎月楽しんで書いていました。


──収録されたエッセイの中で、鈴木さんが特に印象に残っているものは?


鈴木:ママ友たちと子どものタトゥーについて語り合った「ある夜の議論」ですね。エッセイを読んだ周りの友人たちの間でも、話題になりました。



──ママ友が20代の息子さんから「オレがタトゥー入れるって言ったら、ママどう思う?」と聞かれたことをきっかけに、鈴木さんたちの間で議論が巻き起こったというエッセイですね。ママ友の答えは、「自分の身体をどうしようと自由。わたしは好きではないけど」。そこから「それは結局、彼の自由を否定しているのではないか」とタトゥーの是非ではなく親子間の指示・強制の問題へ話題が発展していったそうです。


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