※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2026年10月号からの転載です。
母が認知症、姉がダウン症、父が酔っ払いで本人は一発屋女芸人。そんな家族の毎日をキレイごと抜きに綴った、にしおかすみこの痛快エッセイ集第3弾『ポンコツ一家 最後の2年』が発売。母との死別を経たいま、にしおかさんは何を思うのか。
――第1弾、第2弾は何度も重版に。第3弾ならではの注目ポイントは?
にしおかすみこ(以下にしおか):母が生きていた最後の2年間が詰まってます。まだまだ生きると思っていた、この気持ち、このエネルギーで書けるのはこれが最後になります。それと、連載では迷って出さなかったエピソードを“番外編”として巻末に書下ろしました。単発で読むより、一冊を通してウチの家族を知って、その延長で読んでいただいたほうが誤解が少ないと判断しました。また、1冊目、2冊目のときには答えが出なかった“家族とは何か”という問いについても、自分も含めてガラクタだと思っていたけど、それが宝物だと思えるようになりました。